下染めを始めた群馬の生糸「世紀21」が実に素晴らしい!!


この夏、下染めを始めた群馬の生糸「世紀21」が実に素晴らしい!!

「世紀21」、今まで見たことのない光沢です。
可愛らしい赤ちゃんの肌のようなふんわりした手触り。
灰汁汁の中で糸を繰っていると、心地よい柔らかさがたまらなく、なんとも言えない幸せ感につつまれます。

日本一の蚕糸県群馬のしなやかさと光沢に優れ、風合いと気品をあわせ持つという高級生糸「ぐんまシルク」は、染色には最高と言われています。
その中でも群を抜く「世紀21」。
それを「かづの茜」で染め古代雛の衣装にしたいと、昨年、私の手に託されました。

遊びのつもりで染めてみてくださいと送ってくださった糸を染めてみましたが、布を染めるのと違って糸の扱いはとても難しい。
染織の先生のところに勉強に行ったり、岩手県岩泉町の八重樫家の糸染めを再度勉強したりしながら、紫根と茜の試し染めを終えました。

いよいよ「世紀21」の下染め開始です。
はたして糸の風合いと気品を生かし、優美なかづの茜に染められるかな。
ハラハラどきどきの作業です。
じりじりと照りつけるお日様が恋しくなりました。