「朝(あした)は紫 夕べは茜」と言われ、
紫色は朝の光の中で一段と冴えわたり、茜色は夕方の光の中で燃えるようにその美しさを放つという優美な草木染めです。
紫根染と茜染とは、ムラサキとアカネという植物の根を使って染める草木染です。
わたしたちは、郷土の誇りである古代鹿角紫根染・茜染の優美な憧れの色を復活させるために、染色研究や技術交流をしています。
また、次世代を担う子どもたちや地域の方々、そして全国のたくさんの方々に、人間国宝を生んだ鹿角紫根染・茜染のことを知ってもらい、地域に笑顔と活気が広がる活動をしています。
研究会の会員は、年齢層も幅広く、55名(令和元年7月現在)で活動を行っています。
染色研究や技術交流を図りながら、地域に笑顔と活気が広がるように、伝統文化の輪を紡いでいきます。
研究会では、鹿角市内にて定期的に紫根染・茜染体験を開催しています。
初めての方でも楽しく学んでいただける草木染体験です。
ご家族でお楽しみいただける親子体験などもご用意しています。
鹿角市外の方でも、どなたでもお気軽にお申込みいただけます。
私たち鹿角紫根染・茜染研究会では自然素材にこだわった作品作りをしています。
サワフタギや椿などによる下染を繰り返し、1ヶ月以上寝かせ(枯らし)
その後、布に絞りを施し本染をします。
染め上がった布は発色が安定するようにタンスの中で寝かせます。
ひとつひとつ手作業のため時間も手間もかかりますが、楽しみながら作品作りをしています。
鹿角市歴史民俗資料館の紫根染・茜染特別展が素晴らしい。 鹿角市市制施行50周年を記念して開催されているもので、栗山文次郎氏・文一郎氏の作品や紫根染・茜染の歴史、染色技法などを紹介しています。 会場に入るや栗山家の染め物が目に飛び……続きを読む
会員の古代技法による作品と地域の小・中・高校生の作品も合わせて展示します
万葉の香気「鹿角紫根染・茜染」作品展~伝統を繋ぐ~の準備ができました。 昨年は、秋田アトリオンと感動鹿角パークホテルで復活展を楽しんで頂きましたが、今年は、会員の古代技法による作品と地域の小・中・高校生の作品も合わせて展示します。……続きを読む
工房前の屋根から落ちた雪はまだ消えずに残っていますが、ようやく春らしくなってきました。 キクザキイチゲやクロッカスが心地よさそうに春風に吹かれています。 梅の花もまもなく蕾を解きそう♬♬ 準備を進めてきた「鹿角紫根染・茜染作品……続きを読む