「経験と勘だすな。」
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「経験と勘だすな。」
と語っていた栗山文一郎さんの質実剛健な顔を思い出します。
長年培ってきた経験と職人としての勘で、鹿角の雅な染めを守り伝えた文一郎さんの言葉には重みがあります。
平成29年の下染めから4年かかってようやく完成した「古代鹿角茜染」の絞り模様は、伝統の
サワフタギを使い下染めを施し、鹿角に自生する日本アカネを染料に
10回の本染め工程で染め上げました。
本染めは、温度と時間が大事な一瞬の油断も見逃せない作業です。
まさに「経験と勘」を手探りに染めた古代技法による万葉の彩り「夕茜」。
深い眠りから放たれて、優美な彩りを見せてくれるでしょうか。