秋田魁新報すいよう学芸館「美を知る」

秋田魁新報すいよう学芸館「美を知る」に栗山家の紫根染・茜染が紹介されました。
多くの手間暇と時間がかかり、染め上がるまでに3年から5年、長い時には8年もかかる古代技法を守り伝えた栗山親子の染め物は、時が経つごとに鮮やかさを増すと言われ、神の坐す布と称えられました。
その作品や道具類は鹿角市歴史民俗資料館に常設展示されています。

この栗山家の染めに憧れ、復活を目差す活動に関わり早くも10年が過ぎました。
丁度5年前の12月、文一郎さんの奥様ケフさんから紫根染・茜染の反物を頂戴し、感激の涙を流したことを思い出します。
「歴史ある鹿角の古代染を守り伝えることが自分の責務」と語ってくれた文一郎さんの言葉や奥様の温かい応援を励みに、一歩一歩進めてきた復活への道のりは大変困難なものでした。

栗山家の染め色に近づくことはまだまだですが、平成26年に120回の下染めをし染めたものや29年から下染めに取り組んできたものなど、日本ムラサキと鹿角茜で染め上げた6反の反物も準備できました。
来年3月秋田市で「~今によみがえる古代の技と色~古代鹿角紫根染・茜染展」を開催できることに感謝いっぱいです。