鹿角の古代技法の下染めは、お日様が命!


お天気の神様、どうしたのでしょう。
こんなに雨、雨、雨が続いた年ってこれまであったでしょうか?
今年の120回の下染めが思うようにできていません。
令和2年5月8日(金)気温21℃、湿度37%
心地よい春風に吹かれて順調にスタートした下染めでした。
しかし、反物と広幅羽二重の下染めは、6月23日の34回で止まったままです。
鹿角の古代技法の下染めは、お日様が命!
「曇りの日に決して下染めを試行してはならない。」
これは、栗山文一郎さんから教わった古代染の大切なことの一つです。
湿度が高いと下染めをしてもパリッとしないし、本染めに影響するので、この頃は湿度計とにらめっこです。
お天気の良い日に、飽きもせず苦にもならず120回。労を厭わず、手間暇惜しまない作業から、鹿角の万葉の優美な色と自然の奥深さ生み出されるのです。
茜染の作品は、文一郎さんの奥様が「布を乾すときに端に豆を入れ縄でしばったあとなんですよ。」と話しながらくださった貴重な染め物です。
栗山家の温かい応援に感謝しながら、一歩一歩復活へと進めていきたいです。
あ~ 早く梅雨が明けないかなぁ~