「かづの茜」に逢いたくて

夕映えの中で燃えるようにその美しさを放つと言われる「かづの茜」。
その色に逢いたくて・・・逢いたくて・・・。

日本アカネの根で染めました。
いつも傍で応援をしてくれる家人や兄たちの力を借りて、昨年採集していた日本茜です。
選んだ布は、シルクローン、昨年、長い時間をかけて下染めし、桐の茶箱の中に寝かせていた布です。

臼で搗いては染め、搗いては染めの作業を繰り返すこと10回の本染めを経て、色鮮やかに染まったかづの茜。
薫りたつ高貴さを秘めた夕茜とまではいきませんが
流霞道の沢口ハル先生が日本一美しい色のかづの茜と話していた「かづの茜」です。

来春までじっくりと寝かせることにいたしましょう。