下染からちょうど4年かかって完成

120回の下染をした羽二重に、鹿角の立枠絞りを施して、12回の本染を丸一日がかりで染めた「古代鹿角茜染」(☆。☆)
下染からちょうど4年かかって完成です。
絞りは、しのぶさんの優しい手による「立枠絞り」。
この絞り模様は、一般的には「立涌絞り」の名称で知られていますが、栗山家では、敢えて「立枠絞」の名称を使っています。
鹿角の伝統の絞り模様は、このほかに大枡と小枡、花輪絞りを合わせて4種類あります。
大柄の模様が多いのは、紫と茜の色を生かすためと言われています。
栗山文一郎さんは生前、「鹿角の染めは、色が大事!」と教えてくださり、奥様のケフさんは、「絞りは、豆(立枠の丸い模様)が一つでも抜けていたらそれこそ一大事!染め上がったら直ぐに解いて見るのよ。」とおっしゃっていました。
かづの茜の魅力は、なんと言っても手間と長い時間をかけて生み出す鮮やかな色と絞りで、昔から鹿角乙女たちの憧れの色でした。
鮮やかに染め上がった夕茜色に、にっこり笑顔がお似合いです♬
さいごにお知らせを!!
8月19日(土)・20日(日)
花輪ばやしの期間に、花輪市日隣の旧酒店 小田島家を会場に「旧酒店 小田島家を飾る鹿角紫根染・茜染展」を開催いたします。
かづの紫・かづの茜に会いにいらしてください。
みなさまのお越しを心よりお待ちしています。