鹿角市立花輪中学校の茜染体験

紫色の運動着に身を包んだ中学生の歓声が聞こえてきそうな茜染体験。
鹿角市立花輪中学校の茜染体験は、今年で9年目になります。
未来を担う地元の力強い中学生たち118名が、自分で描いた思い思いのデザイン画を絞り模様にし、染め上げた自慢の作品揃いです。
針と糸で絞り模様を作る作業に苦心したり、染め色がだんだんに変化する様子を観察したりしながら、郷土に古代から伝わる茜染を体験したことは、大人になってもきっと心のどこかに残っていると思っています。
以前、近所の方が、「学校で教えてもらわないとみんな忘れてしまうから、良かった、良かった。」と話していたのを思い出します。
町の人たちは、夕方の光の中で燃えるようにその美しさを放つと言われた「かづの茜」を、今でも大切に思っているんですね。