東京の大学で学ぶ熱き青年のtraditional crafts

新春初、工房のプレミアム体験は、
東京の大学で学ぶ熱き青年のtraditional crafts(伝統工芸)!
鹿角紫根染・茜染に興味をもち、わざわざ雪深い鹿角までお越しくださいました。しかも、往復夜行バスでの強行スケジュール。若い人の行動力に感心しきりです。
ファッションとアートが好きで、歴史や文化、工芸に心惹かれるとあって、染め上げたかづの茜染は、斬新でダイナミックな絞り模様。まさにクリエイティブ♬♬
伝統の大桝絞りとはまた違った趣ある味わい深い作品に染め上がりました。
たくさんの民族衣装や伝統工芸品があるが、鹿角の紫根染・茜染には、作った時代とかかった時間による色と形の多様性を感じ、奥深さを発見しました~と話し、長時間の個人レッスンを楽しんでくださいました。
人間国宝の栗山文次郎さんが染めたお布団を見ての感想を問うと・・・
「思っていた紫とは違う、紫の力がうったえてくる強さ、奥深さを感じる。皇帝のような威厳を感じる紫だ。歴史や時間がかかって生まれた気品がある。」
と、紫の深い色合いに引き込まれていました。さらに・・・
「大桝絞りの模様があって、色の奥深さを感じ、紫が入り込んでくる。大桝絞りの模様から、紫の凄さをより感じる。」
「昔の人の鋭い感覚が伝わってきた。デザインは、今現在は計算したデザインが多いが、昔は計算のない感覚でこれが良いと決めたのだろう。文字や言葉以上に鹿角むらさきの実物から模様の重要性が伝わってきた。」と、熱っぽく語ってくれました。
昔の色彩感覚は鋭いと話してくれた青年もまた、研ぎ澄まされた感性の持ち主でした♥♥
栗山文一郎さんは、かつて、『伝統の鹿角の絞り模様の「大枡」「小枡」「立枠」は、単純で色を生かすを旨とする』と語っておられました。
ついつい絞り模様の方に目を惹かれてしまいがちですが、青年の感性を通して、あらためて色の奥深さを強く認識できた貴重な時間でした。
次回の青年とのプレミアム体験が待ち遠しくなってきました♬♬