花輪絞り
NHKの大河ドラマが回を重ねるごとに面白くなってきました。
今日は、新垣結衣さん演じる八重の着物の絞り模様にちなんで、花輪絞りの話題を!
名古屋市博物館15周年記念特別展の作品図録
「絞り-美を染める世界の技」に、
鹿角の栗山文次郎さんの花輪絞りの着物が掲載されています。
図録の日本の絞りー産地には、次のように紹介されています。
紫根染花輪模様着物 1着
秋田県鹿角市花輪
東北の旧南部藩領には、江戸時代から紫根染・茜染の絞りが特産物として知られていた。現在では秋田県鹿角市花輪、岩手県盛岡市で作られている。同地に伝わる伝統的な模様のひとつ花輪文は、花の部分に巻き上げ絞り、輪の部分に根巻絞りを施す。紫根染では、12~13回の本染めを繰り返さないと深い色が出ない。
大滝末男さんの名著「ムラサキの観察と栽培」に、昭和52年作の栗山文一郎さんの「花輪絞り(包み袱紗)」が紹介されていることを埼玉の山田教授が教えてくださいました。
栗山文一郎さんの奥様ケフさんが施す花輪絞りは、あまりにも優雅で見る人を惹きつけてしまいます。山田教授は、鹿角の伝統工芸は深みが違うと褒めておられました。やはり、美を染める世界の技(☆。☆)
鹿角が誇る伝統の紫根染・茜染を次世代へ伝える私たちの活動を、いつも温かく応援くださる栗山ケフさん、大河ドラマ鎌倉殿の八重さんの着物を、どんな思いで見ておられるでしょう。