鹿角市立柴平小学校で紫根の掘り上げ
鹿角市立柴平小学校で紫根の掘り上げを行いました。
夏に日照りが続いたり、秋には長雨が多かったりと、今年は本当に心配なお天気でした。
昨年の四年生が栽培したムラサキの種から大きく生長したムラサキの根を掘り起こしては「すごい、すごい。」「でっかいな~」「赤い色してる~」と歓声をあげる子どもたち。
赤紫色をしたムラサキの根を見てびっくりしながら、早くも古代染に大きな期待をふくらませていました。
ふるさと秋田応援事業「ムラサキの里づくり」栽培プロジェクトリーダーの小鴨さんは、これまでずうと畑のムラサキの生長を見守ってくださいました。
生き生きと働く子どもたちの様子を見ながら、「子どもたちが農作業を楽しんでくれ、キラキラした表情を見せてくれて良かった。土の感触や根の香りなど五感を使って感じた体験は貴重。こうした機会を頂けたことや地域の理解が有り難いです。」と話しておられました。
鹿角の山々に自生していたムラサキは、かつて「南部領の紫根は上品(じょうぼん)なり」と言われ、「むらさき街道」の名をも残しました。
今では栽培でしか見ることのできない絶滅危惧種ですが、子どもたちが伝統の紫根染の素晴らしさを感じてくれたらと願ってやみません。