煌めきを放つ崇高優美な彩りの世界
鮮やかで匂い立つような紫
そこには、煌めきを放つ崇高優美な彩りの世界がありました。
今から40年近く前だったでしょうか。
栗山家を訪れた時の鳥肌が立つような感動を思い出しています。
栗山家の古代鹿角紫根染・茜染が途絶え、早くも30年になろうとしています。
優美な染めに憧れ、鹿角が誇る伝統文化を次世代に伝えていくことが今の私にできることと、継承活動にとっぷりとつかり、いつの間にか鹿角の古代技法の習得を目指した奮闘の日々がどんどん過ぎていました。
栗山家古代技法の120回の下染めと12回の本染めの工程を経て
染め上がった古代鹿角紫根染。
今、ようやく「かづの紫」に近づいたような気がしています。
絞りは研究会期待の作山忍さん。伝統の立枠です。
絞りを解く時の忍さんは、手が震えたそう。
私の本染めの緊張も解けた瞬間です♬