日本ムラサキが、秘やかに小さな可憐な白い花をつけました


一雨の後、あんなに暑かったのが嘘みたいな今日の涼しさです。

紫雲やシャルダン・ド・フランスなどの夏バラが終わり、秋風がそっと忍び寄るバラ庭に、いつの間にか仲間入りしていた日本ムラサキが、秘やかに小さな可憐な白い花をつけました。
坪庭の山野草クマガイソウやエビネの仲間になった日本ムラサキに、家人が支柱を立ててくれていました。
植えたわけでもないのに、あちらこちらに勝手に生えだしているど根性ムラサキたち。
命を育む可愛い子たちにエールをおくりたくなります。

鹿角紫根染・茜染の染料となる絶滅危惧種の日本ムラサキは、今は栽培に頼るしかないのですが、日本茜は、まだまだ自生のものが多く見られます。
それでもむやみに採集することはできないので、自然保護に配慮しながら染める時に自然からの恵みを頂くようにしています。

我が家の自生のいたずらっこ日本茜は、ところかまわず出現しては驚かせてくれます。
玄関前では、ツツジの庭木の上に這い上がった日本茜が、小さな黄色い花を咲かせてお客様をお出迎えです。
いくらなんでもこの根っこを掘り出すことはなかなか難しそう。

今年のお天気はムラサキにとって過酷な環境で心配していましたが、考えていたより畑で順調に生長していて嬉しいです♬

この秋には、日本ムラサキと日本茜の根っこ掘りを頑張って、反物5反を染める予定。
はてさて、どうなることでしょう。