紫色に引き込まれた日々

新しい元号も馴染んできて、令和のスタートの頃がすでに遠くに思えてきました。紫色に引き込まれた日々を懐かしく感じています(笑)

鹿角の7月は、連日の雨で120回の下染は折り返しを目前に作業が中断され、梅雨明けを待ちわびるこの頃です。
どんな紫色に染めようかしらと、下染をしながらの研究会の方々とのおしゃべりが楽しい時間になっています。

鹿角の紫根染について、江戸時代の紀行家菅江真澄は、紫臼を使って女の人たちが歌いながら紫根を搗いて染めると記しています。私たちも秋には臼を使って、紫根を搗いては染め、搗いては染めをくり返しの本染めを行います。さて、今年はどんな紫色と出会えるのでしょう。