伝統の古代技法によって染めた「かづの紫」


日本ムラサキで染めた鮮やかな明るい紫色。
伝統の古代技法によって染めた「かづの紫」です。
京都の「雅」な京紫と同じように、赤みがかった古から伝わる正統色「古代紫」です。
臼で搗いては染め、搗いては染めを10回繰り返す本染めは、染める温度と時間が勝負の一日の作業です。
壽光織の布に染液がすうっと染み渡って、微妙に変化する色を確かめながら緊張の連続。
もう少し濃くしたいから次の日にまた染め重ねるなどというわけにはいきませんからね。
やっと思い描いた色合いに染め上がりました。
下染めを繰り返した布の染め色は格別です❤❤
平成2年、栗山家に調べ学習で訪れた時、
「このニシコオリを使って120回も下染めするから良い色に染まるんだ。」
と、サワフタギの木を見上げながら子どもたちに説明してくれた文一郎さんのお顔を思い出します。
この壽光織の古代鹿角紫根染は、三宅一生さんの下で勉強された素敵なデザイナーさんの手によってドレスに仕立てられます。
3月、感動の瞬間が待っています♬♬