40年越しの願い
「40年越しの願いが叶いました。」
と、喜んでくださったお二人は、染色・織り作家として活躍の素敵なご夫妻。
「昭和50年発行の『染織と生活』を見て、鹿角の紫根染が頭から離れなくて。」と、わざわざ大阪からお越しくださいました。（コロナ感染拡大前）
鹿角の紫根染プレミアム体験を楽しんで頂くことになり～
臼で搗いた紫根を、揉み出しては染め、揉み出しての染めを繰り返すうちに
「このむらさき色！」
「この色です。この色・・・????????」
と、ご主人の目に感激の涙があふれ出てしまいました。
染色を始めて40年、どうしても紫色に染まらなかったそうです。
「素晴らしい！このむらさき！」
「鹿角の紫根染こそ本物！」
と、感きわまって・・・
「いろいろ回ってみたけど、日本にただ一つ、ここ鹿角に『紫根染』がありました。」
と話すご主人の言葉を聞きながら、栗山さんの顔を思い出さずにはいられませんでした。
あらためて「連綿と続く鹿角の伝統の染めを守り続けるのが私の責務。」と語った文一郎さんの言葉の重みを感じています。
復活を目指す研究会に大きな自信を頂いた貴重な出会いに、心より感謝いたします。
