1200年の時を経て、今なお人々を惹き付ける高雄曼陀羅

東京の国立博物館で開催されている神護寺展の高雄曼荼羅の図絵を贈って頂きました。
ページをめくると、先ずは紫色の豪華な装丁に胸がときめき♬♬
この目でぜひとも一度は観てみたいと思っていた、高雄曼荼羅に出会えた喜びが込み上げてきました♥♥
高雄曼荼羅は、天長年間に淳和天皇の願いによって神護寺に建立された根本真言堂に安置するために製作されたと伝えられ、かの有名な弘法大師(空海)らが製作されたと言われる国宝です。
花と鳳凰を組み合わせた地紋のある紫色の綾地に、金銀泥で諸尊が描かれている優麗なる曼荼羅(☆。☆)
弘法大師が当時、唐において皇帝の色とされた紫色を使用することで、国家守護の願いの象徴として製作されたと言われています。
この紫色こそ紫根染だということが、今回の修復でわかったようです。
天皇の願いだからこそ、貴重な紫根を大量に使うことができたのでしょう。
どのような紫根を、どのくらい使って染めたのでしょう。
染め上がった当時の綾地の崇高優美な色合いを、いろいろと想像するだけで鳥肌が立つよう♥♥
種をたくさんつけた我が家の庭のムラサキが、風にそよぎながら小さな白い花を揺らしています♬
今年のムラサキは、どんな色を紡いでくれるのでしょう。
本染の時季は、まだまだ先の話ですが・・・
1200年の時を経て、今なお人々を惹き付ける高雄曼陀羅です❣️