サワフタギの灰汁汁を使って下染め120回施した布を 12回の本染め工程で染めてみました

雪解けが進んで、工房までの小道が見えてきました♬
静かに春を待ちながら
サワフタギの灰汁汁を使って下染め120回施した布を
12回の本染め工程で染めてみました♬♬
やはり、下染めにサワフタギを使った布の染め上がりは、鮮やかさが違いました❤
サワフタギとは、沢をふさぐように茂る落葉の低木で
春に咲く白い花、秋につけるブルーの実がとてもきれいです(*⌒▽⌒*)
鹿角では、このサワフタギのことを「ニシコオリ」と言い、
古くから紫根染と茜染の下染めにこの灰汁汁(あくじる)を使ってきました。
ニシコオリは、「錦織」のことを意味していて
絹織物である錦を染める時に、媒染剤としてその灰を用いたことから名付けられたようです。 
「野に出て ひがしこにしこほりためて
      染るとぞきく かづのむらさき」 (菅江真澄)
花輪の市日が立つ所にある標柱に
江戸時代の紀行家 菅江真澄が鹿角の紫根染について詠んだ歌があります。
花輪の里に出てみると・・・ニシコオリをためて染めるかづのむらさきとあり
江戸時代には、かづの紫を染める時にニシコオリを使っていたことがわかります。
実は、サワフタギを燃やした灰にはたくさんのアルミニウムが含まれていて
染めの媒染剤として大切な働きをします。
鹿角紫根染が殊の外美しいと言われているのは、下染めにこのサワフタギの灰を使うからなのです。
平安時代の延喜式に、紫根染の媒染に椿を使用する記述がありますが
サワフタギを使っていたのは、鹿角に椿が自生していなかったからなのでしょう。
凄いことに!!
サワフタギに含まれるアルミニウムは、椿灰の数倍もの量が含まれているそうです((((;゜Д゜)))))))
鹿角紫根染は、本染めの前に120回以上も下染めをするですから
サワフタギがどれほど威力を発揮していることか・・・(゜Д゜)
美しく時が経つごとに色鮮やかさを増すと言われたかづの紫は、
緑豊かな鹿角の「サワフタギ」の恵みと
先人のたゆまぬ努力によって生まれた染め物です。
それに、さんさんと降りそそぐ太陽と福士川の清流。
どれ一つとっても欠かすことができない自然からの贈り物です(☆。☆)
先日、遠くからお越しくださった方々に
「これほどまでに美しい紫根染を見たことがない。」
「鹿角の紫根染・茜染は、美術品ですね。」
「まさに古典芸術!!」
と、最高の褒め言葉を頂きました。
嬉しすぎて涙がこぼれそうでした❣