鹿角市立柴平小学校の紫根染学習

ふるさと鹿角が誇る伝統の紫根染を次世代へ繋げたい~
そんな願いから取り組んでいる 鹿角市立柴平小学校の紫根染学習(☆。☆)
今年は、鹿角の畑で育まれた紫根も使って
臼で搗きながら染める本染めを
一日5時間かけて子どもたちに楽しんでもらうことができました♬
「心のゆるみが、ふあがりになる!」
栗山文一郎さんの言葉を聞いた子どもたちの作業は、真剣そのもの( ・_・;)。
1300年も続く伝統の紫根染に触れながら、素晴らしい文化を生んだふるさと鹿角に、どのような思いを抱いてくれるのでしょう。
そんなことを考えながら、授業を進めていくと・・・
「古代鹿角紫根染の美しいひみつは?」
オリエンテーションの時に考えたこの学習課題の解決に向けて
子どもたちは、多くの疑問や気づきを発表し、作業を頑張ってくれました。
「サワフタギが手に入らない時は、代わりに使えるものは何ですか?」
「下染め液がだんだんに黒ずんできました。どうして?」
「椿の灰汁汁に入れると濃く染まるのは、染まりやすい何かが入っているの?」
「割り箸は染まらないのに、布だけが赤紫色に染まっていくのはどうして?」
「温度計を使って染める液を作っていますが、なぜですか?」
「だんだん染める液が熱くなってきたけど、どうして?」
下染めや本染めを繰り返すごとに、次々と出てくる発表に
将来は化学者かな~と感心してしまいました。
「良く染まるのは、木と布の素材が違うからだ。布は蚕からできている。」
などと、子どもたちは、新たな発見をしながら学びを深め、楽しんでいました♬
「達成感がありました。」と、体験後に大人顔負けの発表した女の子には驚いてしまいました( ・_・;)
日頃の先生方のご指導の成果ですね。
絞りを解き終え
きれいに染まった紫布の中に、自分たちで作った模様が表れると
臼で搗いた疲れも吹っ飛んだみたい。
世界に一枚の素敵な紫根染を手に、大満足の笑みがこぼれました❣
ちなみに、子どもたちが考えた「古代鹿角紫根染が美しいひみつ」は
「鹿角の自然が美しい紫根染を生んだ!」
「職人のわざが、長い時間かけて美しい染めを作った!」
「人の思いがこんな美しい染め物を残した!」
・・・等々でした。
地域に伝わる伝統文化に触れさせることは
意味あることだと実感した柴平小学校の古代染体験(☆。☆)
古代染をサポートしてくれた会員6名は、お勤めを休んだり、早朝に仕事を済ませたり、吹雪の中を遠くから参加してくれたりと大変でしたが、子どもたちのキラキラの笑顔に元気をもらい、充実した一日になりました♥