極上品なるは南部の野生紫根

サクラソウやシクラメンの花にも劣らない
きれいな色の紫根を送って頂きました♬
東京の外れにある自然豊かな場所で育まれた紫根です(☆。☆)
かつて、ムラサキが育つためには
特に清涼な気候と環境が必要であることから自生地が限られて
極上品なるは南部の野生紫根と言われ
江戸時代には、紫根染の特産地として全国に名を知られた鹿角です。
今では、人間の英知と努力によって栽培技術が高まり
あちこちで紫根が生産されるようになりました。
嬉しいですね♬
きれいな赤みのある紫根からどんな紫色が生まれるのでしょう☆
期待に胸が躍ります♬
令和元年に椿灰で下染めしていた
ふんわりやわらかなシルクストールを染めてみました。
12回も紫根を臼で搗きながら染める
鹿角の古代技法は
色の見極めと紫根の搗き方が大事です。
「心の緩みが直ぐに不上がりとなって表れる」
「一瞬の油断も許されない」
いつも思い出す栗山文一郎さんの言葉。
この境地にたどり着くには、どのくらいの時間がかかるのでしょう?
下染めや栽培も
一朝一夕でかなうものは何ひとつありません。
外は、白い雪、雪、雪・・・
静かに流れる時間を愛しみ
だんだんに染まっていく布を見ながら
引き上げる瞬間を待つ静寂な工房
根気、根気の手仕事から生まれる
古代鹿角紫根染
鮮やかな赤紫色に染め上がりました(☆。☆)
ほんわか優しさが伝わってきそうな赤紫色です。
自然の恵みと人間が作り出す雅な世界(☆。☆)
たくさんの方々に感謝の気持ちがこみあげてきます♥
貴婦人気取りで椅子に掛けてみました♬