ひとりで頑張った今年2回目の古代染

ひとりで頑張った今年2回目の古代染(☆。☆)
昨年の夏、お世話になっている大学の先生から
「染めてみてください。」
と、お土産に栽培紫根を頂きました。
100株分ものとても貴重な紫根です。
収穫までの苦労を考えると
なんだかもったいなくて染めることが出来ないでいました。
ようやく意を決して、念入りに準備を進め
令和元年に丁寧に下染をした絹地を染めることに・・・
寝かせも十分時間が経っているので、気持ちが入ります♬
本染は、もちろん栗山家に伝わる古代技法の12回の行程
一日、10時間の真剣勝負!!
静寂に包まれた工房に
臼で紫根を搗く音だけが、ゴツゴツと響き渡り
一回ごとに変わる染め液を見つめながら
「この色の見極めが肝心なんだ!」
と話していた、栗山文一郎さんの言葉をかみしめ・・・
立ち上がる湯気を眺めては
「経験と勘だすな~」の文一郎さんの言葉に妙に納得し・・・
12回の本染めが終わる頃には、外はもうすっかり暗くなっていました。
今や絶滅危惧種となってしまった日本ムラサキ(>o<) このような貴重な栽培紫根を使って いにしえより高貴な色とされてきた紫根染を 再現できることはとても有り難いことです♬ 自然に育まれた日本ムラサキの根は 気候や土壌、そして人間の関わりから多様な色合いを呈してくれます。 おもしろいものですね。 「昨秋は、きれいな赤みのあるとても良い紫根が収穫できました。」 「とても良い色に染まりそう~。」 と、話しておられた先生の嬉しそうなお顔が浮かんできました。 またまた、楽しみが増えました♬♬ 古きよきものに宿るという 神々しい輝き 栗山家の鮮やかで、深く美しい鹿角紫根染 そんな古代鹿角紫根染に少しでも近づけたらと願い 夢を膨らませています❣