鹿角高校「未来につなげ!茜色のバトン!〜鹿角茜染伝承隊Ⅲ」

時が経つごとに鮮やかさを増し、優雅で格調高い栗山家の染め物に出会い
その美しさに魅せられ
子どもたちに伝えたいと動き出したのは、平成2年
今から35年前のことです。
奇しくも栗山文一郎さんが亡くなる前の年でした。
平成25年に研究会を立ち上げ
素晴らしい仲間に出会い、支えられ
次世代へ繋げたいと蒔いてきた種が今、ようやく芽吹いてきたかのように感じています❣
鹿角高校「未来につなげ!茜色のバトン!〜鹿角茜染伝承隊Ⅲ」の生徒たちは
今夏、全国高校家庭クラブ研究発表大会に出場します。
活動の中心となって頑張っている佐藤結衣さん、柿澤さくらさん、木村ひなたさんの3人は、後輩たちへ繋げたいとお正月明けにまた工房で古代染に取り組みたいと張り切っています❣
鹿角高校の3年生が、花輪小学校に入学したのが2013年(平成25)4月。
この年に、研究会では郷土の素晴らしい伝統文化に触れ、誇りと愛着を持って欲しいと願い、入学祝いに茜染を染めて作ったリボンをプレゼントしました。
紫の布は、なんと!栗山文一郎さんが染めた古代鹿角紫根染です。
私を応援してくださっていた奥様から特別に頂いて、格調高いリボンを新入生に贈ることができました(☆。☆)
この子どもたちが3年生に進級した時には、茜染を体験!
鹿角市の広報の表紙を「茜染で はい!ポーズ」と決めてくれました。
4年生になると紫根染も体験したいと強く希望され
初めて花輪小学校で紫根染も体験!
「茜の雅か 匂える紫」と声高らかに校歌を歌ってくれた子どもたちの姿がまだ目に焼き付いて~♬
花輪第一中学校に入学し、1年の時に美術の授業で自分で考案したデザインの絞り模様に挑戦!
3年生になって、模擬会社「Make tradition 」を経営。
紫根染・茜染をじかに学びたいと、工房でハンカチの下染や反物の120回の下染めにもチャレンジ!
秋になると、日本ムラサキの根を搗いては染める古代染にも(・・||||rパンパンッ)
鹿角紫根染・茜染のパンフレットまで作成し、道の駅あんとらあで商品販売まで( ・_・;)
その行動力に驚かされた生徒たちでした❣
十和田高校生に進学した生徒たちは、茜染伝承隊として活動。
地域の方々への茜染体験講師を務めたり
茜染で作ったつまみ細工のアクセサリーを道の駅おおゆで販売したり
千葉県成田西陵高校生との交流を深めたり
目が離せない活躍ぶりを♬♬
花輪小学校入学から早くも12年( ・_・;)
鹿角高校の鹿角茜染伝承隊は、今、私たちとともに郷土が誇る伝統の染めを未来へ繋げたいと頑張ってくれています♬
高校生を頼もしく思うとともに、あらためてたくさんの方々への感謝の念がふつふつと湧いてきて・・・
栗山文一郎さんが「古代鹿角紫根染・茜染を守り伝えることが自分の使命」
と、語っていた顔を思いだしては感慨深い気持ちに浸っています♥