京都の川島織物文化館で「昭和のはじめを駆け抜けた とっておきの一着」展が開催されています
京都の川島織物文化館で「昭和のはじめを駆け抜けた とっておきの一着」展が開催されています。
なんと!その展示のチラシに、見覚えのある栗山家の古代鹿角紫根染が( ・_・;)
栗山文一郎さんの「かづのむらさき たてわく絞り」の着物です(☆。☆)。
着物研究家の草柳アキさんより寄贈された240点余りの和装作品から選び抜かれた昭和の晴れ着、選りすぐりの逸品が展示されているのです。
川島織物文化館では、展示会を開催するに当たって、中でもこの紫根染の鮮やかな色彩と絞りの美しさや力強さが、どのお着物よりも訴えてくるものがあり、この機会に公開して実際にご覧頂きたいと考えたそうです。
なんと嬉しいことでしょう♬♬
以前、私は、鹿角市文化財保護協会機関誌「上津野」37号に「古代鹿角紫根染・茜染を守り抜いた栗山家」の小論を掲載し、その中で、『奥ゆかしく、静かで匂うような平安朝の香気とも表される、栗山家の紫根染・茜染に魅せられた人たち』の一人に、着物評論家石川あきさん(旧姓)を紹介しています。この方からのご寄贈でした。
この紫根染たてわく絞りの着物は、婦人雑誌に掲載されたこともあり、「かづのむらさきのたてわく絞り」は女優の山本陽子さんが、茜染の小桝絞り「上津野」は星由里子さんが着用しています。
我が家の工房に飾っていつも眺めている写真の実物が、川島織物文化館で「昭和のはじめを駆け抜けた とっておきの一着」として展示されているのに、なんとも不思議なご縁を感じています♥♥♥
展示は2023年1月31日(火)まで
休館日がありますのでご注意を。見学は事前予約が必要です。
場所は、京都市左京区静市市原町265
電話 075-741-4323
およそ40年の時を経て、栗山文一郎さんが染めたかづの紫は、今、どのような色合いを見せているのでしょう。
この目で確かめてみたい思いにかられています。
近くにお住まいの皆さま、お出かけになってみてはいかがでしょう。