古代染めの下染の季節

年を経るごとに鮮やかさを増すと言われる古代鹿角紫根染・茜染。

長い年月をかけて染めあげた栗山家の茜染です。

この色鮮やかな優美な色合いが生まれるには、下染が大事な作業になります。

 

 

 

今年も下染の時期がやって参りました。

お日様のご機嫌を伺いながらの下染作業です。

古代技法の下染は、お天気のよい日に灰汁に浸しては干し、浸しては干しの作業を繰り返します。

 

シルク100%

 

 

 

 

 

この下染の出来具合で「色」が決まるのです。

今回はシルク混紡の布にも挑戦!うまく染まるかな・・・・・

 

 

シルク混紡

 

 

 

 

下染を終えた後は、1年くらい寝かせます。

今年の冬から来年の3月頃に染色する予定ですので、乞うご期待ってところですね。

 

鹿角に奈良時代から伝承されてきたと言われる伝統を大切にしながら

時代のニーズに応えられるような作品づくりを考慮していくのもなかなか大変です。

 

私も今年は、古代染に挑戦したいので

鹿角産の日本茜の採集に気合を入れて

取り組んでいます。

休日しか採集できないので、

まだまだ足りませんが少しづつ集めていますよ。

 

鹿角はまだまだ遠くの山並みに残雪が見えますが、そろそろ田植えが始まります。

山菜も食卓を彩り、あまり暑くもなく今が一番いい季節のように思います。

(宙 記)